高額な教材を購入したり、塾に通わせたりしたりしても、やはり自宅での学習習慣が基礎となり、学力の伸長に大きく影響します。

小学生以上になると必要とされる学習時間は、学年×10分と言われています。

小学1～2年であれば、おおよそ学校から出される宿題で学習時間を確保出来ますが、教員による差も大きくクラスによってばらつきがあります。毎日30分以上となる小学3年以降であれば、自ら自宅学習を行い習慣化する必要があります。

自学習の習慣による違いは大きく、クラスの中での成績に着実に差が広がります。その差が、高校受験・大学受験・内申点に影響しますので、子供の将来の選択肢にも大きく影響します。

自ら学習する習慣【自学習】を行うには以下が求められます。

• 自ら課題を設定し、その為の学習計画を立てる
• 計画を実行しながら、考察し学習計画を見直す

自分の得意教科・得意分野を理解し、それを強化と克服する計画と教材を選ぶ事です。

そして、【自学習】を継続する忍耐力が重要です。勉強を通してやり遂げる習慣を身に付ける事は、将来の困難を乗り越える力と知恵を育てる大切な時間です。

自走が出来る子と自走が出来ない子に分けられ、自走が出来ない子は、何かしらの伴走が必要になってきます。

伴走方法として以下があり、単独もしくは複合利用が考えられます。

• 保護者：子供に合わせた対応が可能ですが、日々の親子関係に影響されやすく不安定になりがちです。
• 塾：子供に合わせた対応はほぼ無く淡々と先取り授業が進みますので自走できる子のサポートです。
• 家庭教師：子供に合わせた対応と伴走が見込まれますが、教師が大学生であったり教材の営業があったりと問題も多いです。
• 通信教材：学校の授業は問題なく理解でき、自分で学習計画を立てられる自走出来る子のサポートです。
• 市販教材：教材の選定から導入のタイミングを管理する必要があり、親が伴走する為のサポートです。

子供と家庭環境に合わせた方法を選ぶべきですが、成績が低位にある子はさらに注意が必要です。自分で学習計画を立てられない子も多く、塾はもちろん学校の授業も理解していない可能性があります。その原因は、不明点を放置し学年が進んでしまった事が考えられます。

本来であれば保護者が365日伴走する事が望ましいですが、家庭環境により難しいようであれば、子供に合わせてカスタマイズされた伴走を行える家庭教師が有効です。ただ、週1～2回程度と時間が限られた中で伴走をするのも限界があります。自宅での学習習慣の為に、課題を設定し日々の自学習をサポートする必要があります。